伊東市指定文化財 旧木造温泉旅館 東海館で立ち寄り温泉に入りしました [旅行]
伊東オレンジビーチでの海水浴を早々と引き揚げた後、近くにある「東海館」へ行きました。
昭和3年(1928年)に創業し、平成9年(1997年)に廃業した、旧木造温泉旅館です。建物が伊東市に寄贈され、平成13年(2001年)に伊東温泉観光・文化施設『東海館』として開館した、伊東市指定文化財です。古きよき温泉旅館の入口を入ると・・・
履物を脱いでスリッパに履き替え、旅館の時はフロントだったと思われる左手の窓口で料金を払いました。土曜・日曜・祝祭日にはお風呂に入ることができます。入浴と建物見学込みで大人500円です。そして、お風呂の場所まで案内してもらいました。
写真右下の奥が大浴場と小浴場です。泉質はアルカリ性単純温泉です。大浴場と小浴場が時間により男女入れ替えで入れます。私たちが行った時間は、男性が大浴場、女性が小浴場でした。大浴場・小浴場はタイル張りで、大浴場は唐獅子の湯口、小浴場はたこの湯口です。
温泉に入った後、館内を見学しました。
3Fには大広間がありました。建物のはじからはじぐらいまで(実際は別に1部屋ありますので)の大広間で、真ん中で分けられるようです。一方には舞台があります。他に屏風などが飾られていました。
大広間の隣にある客室「孔雀の間」です。続き間になっています。床の間の横の窓には模様が見られます。円卓には孔雀の絵が描かれています。窓からは隣を流れる川の風景が見えます。
廊下には客室の飾り窓が見られます。客間ごとに違うようです。どれも結構こったつくりになっています。
2Fの牡丹の間です。こちらも続き間で、床の間の横の飾り窓などこったつくりです。窓から同じように川の風景が見えますが、2Fなので、3Fとは異なります。
2Fには、シンプルな客室もありました。窓のない客室もありました。
1F葵の間です。その葵の間続く廊下です。奥が葵の間で、手前が蘭の間の入口です。
中庭もあります。
もうひとつの中庭です。左手がロビーです。この庭には石が置いてあり、橋の欄干のようなのも見えます。
上の写真はロビーから撮りました。奥が喫茶室です。喫茶室では有料ですが、珈琲や紅茶などをいただくことができます。
ロビーから喫茶室につながる廊下にはお雛様などが飾られていました。
この東海館の歴史の展示もありました。また、奥にはタッチパネルのディスプレイによる観光案内などもありました。
東海館を出て周囲を一周しました。入り口側は道路が狭くカメラで全景をとらえることができません。
上の写真と反対側の川をはさんで見た東海館です。
最初に建てられた時は、この半分ぐらいの建物だったそうで、後で、増築されたそうです。さらに、望楼(装飾塔)は、その後に、作られたそうです。
東海館は、建物の姿、浴場などが、松山・道後温泉本館を思い出させる、昭和の趣が感じられる木造温泉旅館で、素敵です。
(次回「地魚刺身定食&地魚海鮮丼&ちんちん揚げ@楽味家 まるげん」へ続く)
伊東市指定文化財 旧木造温泉旅館 東海館
昭和初期の面影が濃い建築、素晴らしいですね。
by Silvermac (2011-07-28 14:19)
Silvermac さん、コメントをいただきまして、ありがとうございます。多忙のため、御礼が大変遅くなり申し訳ございませんでした。
記事にも書きましたが、松山・道後温泉本館を見ていいなぁと思った、そんな感じの言われる通り昭和初期の面影が濃く残る建築です。
by えりある (2011-08-21 18:47)